その他の新興市場
1998 年(平成10年)は、金融ビッグバンとして
証券市場改革がスタートし、
マーケットメイク制度の導入や、
証券市場開設が自由化され、遅まきながら日本でも
本格的な改革が始まった年でした。
そこに目をつけた米国ナスダックは、翌1999年(平成11年)、
日本進出の構想を明らかにします。
Photo by (C)PictureBox
当初は、NASDAQ を運営する全米証券業協会と
日本のソフトバンク社が、
新たな証券業協会を作って自主規制機関とし、
その下で新市場を開設しようとしていましたが、
インフラの整備に時間と費用がかかることから断念。
2000年(平成12年)、大阪証券取引所(大証)と提携し、
ナスダック・ジャパンを開設しましたが、不振が続き
2002年10月には業務提携を解消。
ナスダック・ジャパンはその後「ヘラクレス」と名称を変え、
大阪証券取引所が12月から単独で運営しています。
Photo by(C)SozaiRoom.com
そして、東京証券取引所の対応も迅速でした。
1999年(平成11年)11月には、
成長の可能性を秘めた新興企業の資金調達を可能にし、
それによって新しい投資家も発掘する事を目的として、
ベンチャー企業向けに新市場マザーズ」を創設しました。
名古屋証券取引所では「セントレックス」、
札幌証券取引所では「アンビシャス」、
福岡証券取引所では「Q−BOARD」(Qボード)が、
成長の期待がもてる新興企業向け市場として
開設・運営されています。
Photo by(C)SozaiRoom.com
現在のページ:その他の新興市場
次のページ :グリーンシート市場とは>