コンプライアンスとは
コンプライアンスとは、
一般に「法令遵守」と訳されています。
米国エンロン社・ワールドコム社の粉飾決算、
エンロンの会計監査を受け持っていた
アーサー・アンダーセン会計事務所の監査不祥事、
日本では山一證券の特定顧客に対する損失補填、
雪印乳業の食中毒事件、USJの不祥事、日本ハムの牛肉偽装事件、
つい最近ではマンション耐震強度偽装事件、
ライブドアの粉飾決算などなど…。
不祥事が原因で会社が消滅しているケースもあります。
本来、法律を遵守するというのは、企業であれ個人であれ
当然のことなのですが、
敢えて「コンプライアンス」という言葉を用いなければならない程、
企業不祥事は後を絶ちません。
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企業の不祥事、言い換えればそれは
個人個人の倫理の欠如でもあります。
利益追求のためには何をやってもいいのではなく、
一人一人が高い倫理観を持って仕事に望まなければなりません。
大企業の不祥事は社会に与える影響も大きいのですから、
個々の社員は、そういうブランドを背負って立っているんだ
という自覚を、片時も忘れてはいけません。
株主の利益のため、またその維持増大のために
効率的な経営が求められる企業ですが、
効率を優先するあまり、モラルを欠いた
無理な経営をしていたのでは元も子もありません。
社会の信用を勝ち得て初めて企業価値が上がり、
結果株主価値も上がるのですから、
顧客や株主だけでなく、企業活動を行う上で関わる全ての
ステークホルダー(利害関係者)とコミュニケーションをとり、
健全で効率的な経営の維持に努めなければなりません。
また、ISO(国際標準化機構)の定める
ISO9001(品質マネジメントシステム)と、
ISO14001(環境マネジメントシステム)の両規格を
採用しているかいないかは、
グローバル化社会に向けて真摯に取り組んでいるかどうかの、
物差しになるでしょう。
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