株主の権利とは
株式を買って株主になると、様々な特典が受けられますが、
学問上、自益権(株主自身の利益を目的とする権利)と
共益権(会社経営への参画を目的とする権利)
に分類されます。
自益権はその全てが一株でも持っていれば行使できる
単独株主権ですが、
共益権には一定数以上の株式を保有していなければ
行使できない少数株主権があります。
原則として、持ち株数に応じた権利を有し、
これを株主平等の原則といいます。
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ーー自益権ーー
◇売買益で儲ける(キャピタルゲイン)
会社の業績が上がり株価の上がったところで
株式を売却して利益を得ることをキャピタルゲインといいます。
株式投資の一番の魅力と言ってもいいですね。
◇配当金がもらえる(インカムゲイン)
投資先の会社の経営が順調で収益を上げれば、
配当金がもらえます。
◇株主優待制度が受けられます
決算期末に単位株を取得している株主は、
この制度が受けられます。
自社製品やサービスの無料プレゼント等があります。
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◇増資による株式分割で無償で株式を手に入れることができます。
(無償増資)
※また有償増資としては、株主割当発行増資というのがあります。
既にその銘柄を所持している株主しか買うことができない、
言ってみれば既存株主への特典です。時価よりも安く手に入り、
会社は得た資金で更なる設備投資や研究・開発に力を注ぎ、
それによって業績が伸び株価も上昇、1960年代、日本経済が
成長を続けていた頃の主流増資でした。
◇新株発行差止請求権
株式分割の無償増資とは逆に、
発行株式数が増えると一株当たりの価値が下がるので
こういう権利もあります。
◇残余財産の分配
会社が倒産した時に残余財産の分配を受ける権利があります。
◇新株引受権
会社が発行する新株を、優先的に引き受ける権利のことです。
3つの方式がありますが、このうち第三者割当方式というのは、
主に縁故者に新株引受権を割り当てるものです。
ーー共益権ーー
◇経営参加権があります。
単元株を取得している株主は、株主総会で
会社の重要な意志決定事項に賛否を表明することができます。
過半数の株式を持っている株主は、
会社の経営権を握ることも可能です。
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◇議決権がある
原則として、1単元株につき1票の議決権があります。
◇提案権がある
発行済株式数の1%以上を持っていれば、
取締役・監査役の選任等、株主総会の議案を提案できます。
この他にも
◇ 名義書換請求権
◇ 転換株式の転換請求権
◇ 株式買取請求権
◇ 株主総会の招集請求権
◇ 株主決議の取り消しを訴える権利
◇ 取締役の違法行為の差止請求権
◇ 取締役等の解任請求権
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等様々な権利があります。
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