株式公開のデメリット
株式を公開した企業は様々なメリットを享受する反面、
社会的責任を負うことになります。
その際最も重要視されなければならないのは
◇コンプライアンス(法令遵守)の徹底でしょう。
不祥事やスキャンダルを起こさないように、
経営者は自らの発言や行動に注意し、
社員にも、公開を果たした企業として恥ずかしくない
言動を日頃から取るよう、教育が必要です。
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◇経営支配権の確保
M&Aや投機的取引、敵対的買収のターゲットになる
可能性があります。
株買占めにより経営権を失う恐れもあるので
安定株主対策が必要になります。
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◇株主総会対策も必要です。
◇情報開示(ディスクロージャー)の義務が生じます。
投資家保護の観点から、投資判断資料を提供するために
損益計算書を含む有価証券報告書や決算発表の提出が
義務付けられています。
また経営の公正さや透明性を確保し、情報開示や
説明責任(アカウンタビリティ)を果たし、より良い企業にしていく
コーポレートガバナンスの仕組みを取り入れることも
求められています。
◇それらを遂行するための事務上の負担は
飛躍的に増大します。
会計検査等のコスト増も規模の小さい企業にとっては
大きな負担です。
◇株主代表訴訟により
経営者責任を追及される恐れがあります。
◇株価の維持・配当の維持などの圧力がかかります。
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