EV/EBITDA倍率とは
EV/EBITDAとは、Enterprise Value/
Earnings before Interest, Taxes, Depreciation,
and Amortization の略で、
イービットディーエーとかイービットダーと読みます。
EV(企業価値)が
EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前・
無形固定資産の減価償却前利益)
の何倍かという指標です。
それぞれ以下のように表されます。
EV=株式時価総額+有利子負債−現預金
EBITDA=営業利益+減価償却費
※本によっては
EBITDA=経常利益+支払利息−受取利息+減価償却費
としているところもあります。
※アモーチゼーション(Amortization)とは、
無形固定資産の取得原価などを一定の耐用年数にわたって、
各会計期間の費用として配分することです。
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企業を買収する際には
発行済株式すべてを購入しただけでは収まりません。
企業には借金もありますから有利子負債を足して、
現預金など余剰資金を差し引いた金額で
企業を買収することができます。
それを「企業価値=EV」と見ているのですね。
EV/EBITDA倍率は、その企業を買収して
何年で元が取れるかの指標として有名です。
1980年代に当時の米タイムワーナーなど
メディア企業が使い始めたのが起源とされています。
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90年代後半からIT企業を買収する際の目安として、
米国の投資銀行などが使うようになって急速に広まりましたが、
金利、税金、減価償却費を引く前の利益を元にした数値ですので、
企業の設備投資競争は次第に過熱し、
2002年に破綻した米通信大手ワールドコムの
粉飾決算問題が露呈してからは、
EBITDA指標に対する関心も
急速に衰えました。
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